イーグル金貨ってどんな金貨?高く売れる?
このページでは世界的にも有名な地金型金貨の一種、イーグル金貨について紹介します。イーグル金貨について知りたい方はぜひ参考にしてください!
イーグル金貨の概要と買取相場まとめ

イーグル金貨の買取価格一覧リスト
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金の重量(コインの重量)買取価格
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1toz(33.931g)買取価格257875円
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1/2toz(16.965g)買取価格128934円
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1/4toz(8.483g)買取価格64470円
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1/10toz(3.393g)買取価格25786円
イーグル金貨について動画でまとめていただきました
当サイトを参考にイーグル金貨に関して概要や売却の際の注意喚起動画を作成していただきましたのでこの場でも紹介させていただきます。
特に買取における注意喚起は非常に大切な内容でしたので、売却の際にはチェックしておく事をおすすめします!
イーグル金貨について

イーグル金貨というとアメリカで1986年から現在に至るまで発行され続けている「地金型金貨」の一種だと紹介しましたが、実は1986年以前にもイーグル金貨という名称の金貨が発行されていました。
具体的には次の通りの種類に分類されます
- 1795年~1804年のイーグル金貨
- 1834年~1836年に発行されたイーグル金貨
- 1837年~1933年に発行されたイーグル金貨
- 1986年以降に発行された地金型のイーグル金貨
「1986年以降」のイーグル金貨は地金型金貨として、「1986年以前」のイーグル金貨はアンティークコインとして扱われます。
ですので、上記で紹介している種類別にどういうイーグル金貨だったのか紹介したいと思います。
「地金型金貨」であるイーグル金貨

イーグル金貨の地金型金貨は、1986年から発行されました。
地金型金貨の主流は、今でこそ純金(K24)ですが、イーグル金貨はK22で発行されています。純金は柔らかいため、他の金属を混ぜて耐久性を上げ、摩耗によってレリーフが削れたり傷ついてしまうことを防いでいるためです。
ちなみに、地金型金貨の先駆けとして発行されたクルーガーランド金貨も22金を採用しています。
ただ、純度が下がってしまうとどうしても金の信用性が低くなってしまうため、アメリカは2006年から、純金(K24)を採用したバッファロー金貨も発行するようになりました。
基本的には、1toz、1/2toz、1/4toz、1/10tozの4種類が有名ですが、その他の重さも複数発行されています。(toz=トロイオンス)
金の量が多ければ多いほどに買取価値も高くなりますので、1tozが最も高い買取価格で、1/20tozのイーグル金貨が最も安い買取価格、ということになります。
また、表面にはドル表記で額面が記載されています。1tozには50ドル、1/2tozには25ドル、1/4tozには10ドル、1/10tozには5ドルが割り振られています。
ですが、この額面はあくまでも名目上のものですので、このドルの額面からイーグル金貨の価値を判断するのは全くの誤りで、地金型タイプのイーグル金貨は、あくまでも「含まれている金の価値」が市価となっています。
イーグル金貨の表面には「自由の女神」が、裏面には「イーグルの一家」がデザインされています。
パンダ金貨やカンガルー金貨のように毎年デザインが変わる事はないですが、2021年からはイーグルデザインが「家族」から「単体アップ」へと変更されました。
地金型金貨の「1toz」という重量はグラムに換算すると約31.1gですが、イーグル金貨の1トロイオンス金貨の重量は33.9gと、本来の1トロイオンスより少し多くなっています。
どうしてイーグル金貨の重量が、本来の1トロイオンスより重いのかというと、これはイーグル金貨の品位がK22であるからです。
K22の内訳は、「金/約91.67%」で、残りは銀や銅が入っています。 イーグル金貨は、素材こそK22が採用されていますが、本来の1トロイオンス分(約31.1g)の金が含まれているのです。
イーグル金貨について

以降は、本位貨幣として発行されてきたイーグル金貨を、発行の古い順に紹介していきます。
以下で述べる、1986年以降に発行されたイーグル金貨は、「地金型金貨」としてではなく、「アンティークコイン」として扱われ、もちろん買取相場もアンティークコインの価値に基づいた買取価格が期待できます。
地金型金貨のイーグル金貨のご紹介の際「含まれている金の量で価値が決定する」と述べましたが、以下のアンティークコインにはそれが当てはまりません。
アンティークコインのイーグル金貨は、希少価値が高いものも多く、1枚で数百万円のプレミア価値がついているものも多数存在します。 もし「古い金貨」「イーグルの絵が描かれている」コインを発見された場合は、一度買取業者へ写真を送り、質問されてみることをおすすめします。
アメリカはかつて、金本位制に則って貨幣を製造しており、1795年~1804年のイーグル金貨は、当時から金の品位は22Kを採用していました。 この時代のイーグル金貨は「アンティークコイン」として知られ、中には一枚で1億円越えの物も存在します。もちろん、金貨としての買取価値も非常に高いです。
1834年~1836年に発行されたイーグル金貨

1834年~1836年に発行されたイーグル金貨は、金の純度をやや下げた状態で発行されています。
当時のアメリカでは銀の相場が大きく下がり、金貨が国外へ多く流出してしまったため純度を低くしていたのです。
ですが、金の純度が下がったからといって、この年代のイーグル金貨も、決して買取価値が低いわけではありません。一枚あたり数十万円以上の価値を秘めている種類も多いので、売却をお考えであればきちんと価値を査定できる買取業者へ依頼されるのがベストです。
1837年~1933年に発行されたイーグル金貨

1837年~1933年に発行されたイーグル金貨ですが、実はこの時代のイーグル金貨は「1933年銘」のものだけがありません。
当時、金融恐慌が起こり、ルーズベルト大統領はデフレによる景気後退を立て直すのため、金貨の保有を禁止しました。街中に金(gold)がなくなると、金の価値が上昇し景気が立て直せると考えたのです。
この制度を打ち出したのは1933年のことですのでその年に造幣局で作られていたイーグル金貨、つまり1933年銘のものは全て溶かされてしまいました。(例外的に1枚だけが残っており、希少価値が極めて高く、サザビーズで9億円で落札されました。)
さらに「グレート・リコール」と呼ばれる金貨の保有を禁ずるだけでなくこれまで発行されてきた金貨の回収も並行して行いました。
特に1927年から1932年頃に発行されたイーグル20ドル金貨についてはほぼ全部が回収され、多くが溶解されました。
そのため、この年代で市場に残っているイーグル金貨20ドルは僅か100枚前後だと言われており、非常に高い価値がついています。
もちろん買取に出された場合も高い買取価格が期待できますが、真贋判定をしっかり行うことの出来る買取業者に依頼されることをお勧めします。
ちなみにイーグル金貨の図柄は数多くがあり「額面」「リバティヘッド」「インディアンヘッド」「モットーの有無」などで数えきれないくらいに細分化されています。
イーグルの図柄も時代によって少しずつ変わっていますが、「イーグルの図柄が描かれていれば、とりあえずイーグル金貨」とお考えになっても宜しいかと思います。
地金型金貨の一覧
当サイトで解説している地金型金貨の一覧は次の通りです。
地金型金貨一覧リスト
金貨の正確な買取価格を調べる方法

金貨の売却を検討している場合、価値を正確に知る方法をご紹介します。
それは買取業者にメール査定を依頼する事です
これだけで専門家に金貨を査定してもらえます。
金貨は写真があればほぼ確実な査定が可能ですので、問い合わせフォームから写真を添付して送れば、すぐに価値が明らかになります。
金貨をメール査定してもらう方法とおすすめの買取業者については次のページを参考にしてください