天保大判ってどんな大判?価値はある?

「天保大判」とは、1838年6月から発行された大判で、通用期間は、1838年(天宝9年)から1860年(万延元年)で享保大判と並行して流通していました。
たいていの大判は、吹き替え(改鋳)をきっかけに製造されますが、天保大判はそういった理由ではなく、大判座(大判を製造するところ)の財政難対策で発行されたといわれています。
天保大判はその時代に発行されていた「享保大判」と、量目・品位がほぼ同じなため、「吹増大判(ふきましおおばん)」あるいは「吹継大判(ふきつぎおおばん)」とも呼ばれています。
古銭買取においての天保大判の買取価値は、モノにもよりますが享保大判よりも若干ですが高額になる傾向があります。
古銭の中でいうと天保大判は発行数が少なく希少価値が高いので、あらゆる古銭の中でもかなり高額な買取価格が期待できます。
天保大判の概要と買取価値

天保大判とは、天保9年(1838年)から発行されていた大判で、発行枚数は僅か1887枚と非常に少なく、古銭買取においても希少価値がある大判です。
天保大判の買取相場は、大体150万円前後が基準ですが、墨書きが綺麗な状態で残っているものは、300万円以上の買取価格も期待できます。
天保大判は発行枚数が極めて少ない大判のため、収集用の参考品やレプリカ、あるいは偽物なども多く出回っています。
ですが、偽物の天保大判の場合でも、素材が金で出来ていれば買取価格がつく可能性があります。
例えば偽物の天保大判でも、もし金素材でつくられたもので天保大判と重量が同一の約165gであれば、金相場に見合った数十万円以上の買取価格が期待できます。
そのため、真贋が分からない天保大判を売りたい場合でも、古銭買取業者など専門家へ一度問い合わせてみることをお勧め致します。
天保大判の特徴とは
天保大判の金品位は、金674/銀283/その他43で、量目は165.4gでした。
天保大判の表面には「拾両・後藤」と墨書されています。墨書は後藤四郎兵衛家十六代方乗、十七代典乗の2代によるもので、形状はやや角ばった楕円となります。
享保大判と違い、天保大判だけは、極印の周りに円形の縁取りが見られます。表面の槌目が幅広なのも特徴です。
天保大判の裏面には、丸枠桐紋、亀甲桐紋、花押の極印と、左下には座人極印が打たれています。
全体の鋳造数は1887枚ですが、天保大判は裏面の極印で鋳造された時期や枚数がわかっています。
- 1838年6月21日~8月28日・・・裏の極印「方・次・丘」2枚(見本として製造)、「伊・三・丘」243枚、「伊・文・丘」224枚、「伊・次・丘」154枚
- 1838年9月26日~12月2日・・・裏の極印 不明 156枚
- 1841年1月15日~12月21日・・・裏の極印「い・宇・川」および「は・宇・川」の計1,115枚
全ての発行枚数を合計しても1887枚なので、天保大判はそもそもの買取価値も非常に高い大判ですが、希少なものだと更に高い買取価格がつく可能性もあります。
天保大判金の買取価格リスト
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大判の種類上品中品下品
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天保大判金上品400万円~550万円中品300万円~400万円下品150万円~300万円
動画にまとめていただきました!
天保大判の買取相場や概要について当サイトも参考にし、動画を作成いただきましたのでここでも紹介させていただきます。
大判ページの一覧
当サイトで解説している大判の一覧は次の通りです。(※小判リンクをクリックするとページ移動します)
発行年度順:大判一覧リスト
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