甲号兌換銀行券ってどんな紙幣?高く売れるの?

甲号兌換銀行券は日本で初めて「金(gold)」との交換が認められた兌換券で、全部で3種類の額面が発行されました。
このページでは、全3種類の甲号兌換銀行券の買取価格や概要を、画像付きで紹介していきます。
ただし、甲号兌換銀行券は各額面で「前期」と「後期」に発行時期が分かれ、いつ発行されたかでも買取相場が異なります。また、どの額面も価値が高い旧紙幣なので、当ページを参考にしても紙幣の状態による正確な買取相場を素人が算出することは困難ですので先に「おすすめの古銭買取業者」と「正確に甲号兌換銀行券の買取価格を調べる方法」をご紹介します。
甲号兌換銀行券を含めた旧紙幣の買取をお考えの際には是非参考にしてください。
また、他の「額面」や「券種」の旧紙幣(古紙幣)の買取情報はこちらも次のページも参考にしてください。
甲号兌換銀行券の買取におけるおすすめ買取業者を紹介
甲号兌換銀行券の買取は優秀な古銭買取業者に依頼をする事で安心に高価買取が実現できます。次のおすすめ買取業者はネットによるWEB査定も対応してもらうことが可能な古銭買取業者なので、気になる甲号兌換銀行券をとりあえず査定してほしい場合にもおすすめです。
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古銭買取福ちゃん
福ちゃんの古銭買取データ早見表 買取価格(古銭) 8.0点 買取価格(記念硬貨) 7.5点 顧客対応(サービス) 8.0点 対応のスピード 7.0点 -
バイセル(旧スピード買取.JP)
バイセルの古銭買取データ早見表 買取価格(古銭) 7.0点 買取価格(記念硬貨) 7.0点 顧客対応(サービス) 6.0点 対応のスピード 8.0点
甲号兌換銀行券の買取相場と概要をまとめて解説
では、今まで発行された甲号兌換銀行券の買取価格となどの情報について、画像付き一覧で説明していきます。
このページで紹介している甲号兌換銀行券の一覧は次の通りです。
甲号兌換銀行券の種類・買取価格一覧
上記の甲号兌換銀行券の名称をクリックするとそこまでジャンプします。
甲号兌換銀行券100円札の買取相場と概要

甲号兌換銀行券100円札の買取価格一覧リスト
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紙幣の名称未使用美品並品
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裏紫万葉記号未使用50万円~150万円美品30万円~50万円並品20万円~30万円
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裏紫アラビア記号未使用25万円~70万円美品8万円~25万円並品3万円~8万円
甲号兌換銀行券10円札の買取相場と概要

甲号兌換銀行券10円札の買取価格一覧リスト
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紙幣の名称(種類)未使用美品並品
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前期万葉(かな)未使用8万円~15万円美品3万円~8万円並品1万円~3万円
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後期(アラビア数字)未使用10万円~20万円美品4万円~10万円並品1万円~4万円
甲号兌換銀行券5円札の買取相場と概要

甲号兌換銀行券5円札の買取価格一覧リスト
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紙幣の名称(種類)未使用美品並品
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前期(万葉かな)未使用6万円~10万円美品13000円~6万円並品6000円~13000円
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後期(アラビア数字)未使用7万円~12万円美品23000円~7万円並品12000円~23000円
甲号兌換銀行券の正確な買取相場を調べる方法

手元にある甲号兌換銀行券の正確な買取相場を調べる方法はとても簡単です
古銭買取業者にメール査定を依頼するだけ
これだけで専門家に甲号兌換銀行券を査定してもらえます。
甲号兌換銀行券含めた古銭は写真があればほぼ確実な査定が可能ですので、問い合わせフォームから写真を添付して送ればすぐに買取相場が明らかになります。
そして、メール査定であれば買取依頼も簡単に断れるのもおすすめなポイントです
甲号兌換銀行券をメール査定の方法やおすすめの業者については次のページも参考にしてください
【甲号兌換銀行券の歴史】どんなお金だった?

甲号兌換銀行券は日本銀行兌換券の1つで、金(gold)と兌換、つまり金と交換することができる紙幣として発行されました。
こちらの甲号兌換銀行券が発行されるまで、例えば二世代前の紙幣「旧兌換銀行券(大黒札)」や、一世代前の「改造兌換銀行券(めがね100円など)」の時代は、銀との兌換、つまり「銀本位制」に基づいて紙幣が作られていました。
しかし、アメリカなどの外国では既に金本位制が主流で、日本も世界に遅れを取らないために、または貿易などで不利のないよう、一刻も早く金本位制を取り入れたいところでした。
ですが、当時の日本は経済的にも貧しい国で、金本位制にすればすぐに枯渇してしまうため、やむなく金より安い「銀」を用いる他なく、銀本位制を使っていたのでした。
けれども日本は、1894年に勃発した日清戦争で勝利を果たし、多額の賠償金を獲得して国家が潤ったため、かねてより念願だった「金本位制」へとようやく乗り出すことが出来ました。
導入と同時に兌換銀行券条例が改正され、そのときに発行されたのが、今回ご紹介する「甲号兌換銀行券」です。
甲号兌換銀行券の額面は全部で3種類あり、1899年(明治32年)に、甲号兌換銀行券10円と甲号兌換銀行券5円、翌年1900年(明治33年)には甲号兌換銀行券100円が発行されました。
どうして甲号兌換銀行券には「1円紙幣」が存在しないか
また、甲号兌換銀行券は、日本の近代紙幣(古紙幣)の中で、初めて1円紙幣が発行されなかった種類です。
今回の金本位制の確立によって紙幣を金貨と交換出来るようになりましたが、1円金貨を作ろうと思った場合あまりにも金の量が少なくて金貨が小さすぎてしまうため、1円だけは従来通り「銀貨1円と交換」という対策が考案されました。 (これより昔には”一円金貨”も存在していたのですが、昔とは金の相場が倍ほどに高くなっていたため、含めることの出来る金が少なくなってしまったのです。)
そのため、紙幣の額面分を金と交換、ただし1円のみ「銀貨と交換」という形が取られようとしていました。
ですが、銀本位制の終了に伴って、”一円銀貨”は既に製造されなくなっていました。
つまり、1円紙幣を差し出された場合、日本には交換できる銀貨も金貨もありません。
そこで政府は、1円紙幣への苦肉の策として「1円紙幣は、今後ずっと1円としての価値を持つ」と定めたのです。
そのため、「旧兌換銀行券(大黒札)」も「改造兌換銀行券」も、今後発行される紙幣も、1円紙幣だけは今でも1円としての通用価値を持っているのです。(※実際に使用すれば大損しますので、買取がおすすめです。)