兌換券ってどんな紙幣?高く売れるの?

「兌換券」とは「正貨(金貨や銀貨)との交換が保証されている紙幣」という意味もありますが、旧紙幣の「券種」の名称の一種でもあり、「兌換券」という券種は全部で5種類の額面が発行されました。
このページでは、全5種類の券種としての兌換券の買取価格や概要を、画像付きで紹介していきます。
ただし、兌換券を始めとした旧紙幣は状態による買取相場が変動しやすく、買取相場の算出基準が買取業者によって異なりますので先に「おすすめの古銭買取業者」と「正確に兌換券の買取価格を調べる方法」をご紹介します。
兌換券を含めた旧紙幣の買取をお考えの際には是非参考にしてください。
また、他の「額面」や「券種」の旧紙幣(古紙幣)の買取情報はこちらも次のページも参考にしてください。
兌換券の買取におけるおすすめ買取業者を紹介
兌換券の買取は優秀な古銭買取業者に依頼をする事で安心に高価買取が実現できます。次のおすすめ買取業者はネットによるWEB査定も対応してもらうことが可能な古銭買取業者なので、気になる兌換券をとりあえず査定してほしい場合にもおすすめです。
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古銭買取福ちゃん
福ちゃんの古銭買取データ早見表 買取価格(古銭) 8.0点 買取価格(記念硬貨) 7.5点 顧客対応(サービス) 8.0点 対応のスピード 7.0点 -
バイセル(旧スピード買取.JP)
バイセルの古銭買取データ早見表 買取価格(古銭) 7.0点 買取価格(記念硬貨) 7.0点 顧客対応(サービス) 6.0点 対応のスピード 8.0点
兌換券の買取相場と概要をまとめて解説
では、今まで発行された兌換券の買取価格となどの情報について、画像付き一覧で説明していきます。
このページで紹介している兌換券の一覧は次の通りです。
兌換券の種類・買取価格一覧
上記の兌換券の名称をクリックするとそこまでジャンプします。
兌換券200円札の買取相場と概要

兌換券200円札の買取価格一覧リスト
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紙幣の名称(種類)未使用美品並品
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裏赤200円札未使用5万円~10万円美品2万円~5万円並品1万円~2万円
兌換券100円札の買取相場と概要

聖徳太子1次100円札の買取価格一覧リスト
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紙幣の名称未使用美品並品
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聖徳太子1次100円札未使用2000円~5000円美品700円~2000円並品200円~700円
兌換券20円札の買取相場と概要

兌換券20円札の買取価格一覧リスト
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紙幣の名称(種類)未使用美品並品
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タテ書き20円札未使用1万円~3万円美品4000円~1万円並品1000円~4000円
兌換券10円札の買取相場と概要

和気清麻呂・1次10円札の買取価格一覧リスト
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紙幣の名称(種類)未使用美品並品
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1次10円札未使用300円~600円美品100円~300円並品額面~100円
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1次10円札(証紙付)未使用800円~2500円美品200円~800円並品100円~200円
兌換券5円札の買取相場と概要

兌換券5円札の買取価格一覧リスト
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紙幣の名称(種類)未使用美品並品
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菅原道真・1次5円札未使用1500円~4000円美品300円~1500円並品100円~300円
動画にまとめていただきました!
兌換券の買取相場や価値について当サイトも参考にし、動画を作成いただきましたのでここでも紹介させていただきます。
兌換券の正確な買取相場を調べる方法

手元にある兌換券の正確な買取相場を調べる方法はとても簡単です
古銭買取業者にメール査定を依頼するだけ
これだけで専門家に兌換券を査定してもらえます。
兌換券含めた古銭は写真があればほぼ確実な査定が可能ですので、問い合わせフォームから写真を添付して送ればすぐに買取相場が明らかになります。
そして、メール査定であれば買取依頼も簡単に断れるのもおすすめなポイントです
兌換券をメール査定の方法やおすすめの業者については次のページも参考にしてください
【兌換券の歴史】どんなお金だった?

兌換券の本来の意味とは”正貨(金貨または銀貨)との交換(=兌換)が保証されている銀行券”のことで、これまでの古銭の歴史の中では数々の兌換券が発行されてきました。
ですが、古銭の分類においては兌換券といえば今回ご紹介している「兌換券」(通称:「裏赤200円」「1次100円」「タテ書き20円」「1次10円」「1次5円」)を指す場合が多いです。
これらの兌換券は、昭和2年、昭和5年、昭和6年に発行されましたが、導入された理由は「兌換券200円(裏赤200円)」とそれ以外の兌換券の間で大きく異なっています。
「兌換券200円(裏赤200円)」は、昭和金融恐慌によってもたらされた混乱の中で、紙幣不足を補うための預金払戻し用として1945年8月16日に急造されたものです。
一方、それ以外の「兌換券100円(1次100円)」「兌換券20円(タテ書き20円)」「兌換券10円(1次10円)」「兌換券5円(1次5円)」は、金本位制度の元、金貨や銀貨と交換できる紙幣として発行されました。
兌換券の当時の扱い
「兌換券100円(1次100円)」「兌換券20円(タテ書き20円)」「兌換券10円(1次10円)」「兌換券5円(1次5円)」は、発行当時は正貨と交換できることから、金貨や銀貨同様に価値の高い通貨として珍重されていました。
けれども日本の金本位制度の崩壊に伴って、1931年12月に兌換が停止され、価値が急落してしまいます。
さらに、1942年には日本銀行法へと移行されたことを契機として、「不換紙幣(金貨や銀貨との兌換が保障されず、政府の信用で流通するお金)」として扱われるようになりました。
一方、「兌換券200円(裏赤200円)」は、金本位制度の崩壊後に発行されたものであり、始めから兌換を目的としたものではありませんでした。
銀行の払い戻しに備えて急増されたはいいものの、ほとんど民衆の手に渡ることがないまま失効してしまいました。(兌換券200円は、製造されたのは1927年ですが、実際に市場へ出回ったのは1945年~1946年の短期間です。)
兌換券の現代における価値
「兌換券100円(1次100円)」「兌換券20円(タテ書き20円)」「兌換券10円(1次10円)」「兌換券5円(1次5円)」は、古銭の中では発行数はそれなりに多いものの、年代が古く、綺麗な状態で現存するものが少ないことから、完全な未使用品であれば万単位で取引されています。
古銭買取における買取価値ももちろん高額で、もしご自宅から綺麗な状態で発見されたら、かなりラッキーな古紙幣だといえるでしょう。実際に発見される兌換券となると、並品~美品のものが大半ではありますが、綺麗な状態であればあるほどに珍重されるため、買取に出してみる価値は十分にある古紙幣です。
また、「兌換200円(裏赤200円)」は、民衆の手にほとんど渡らないままに失効してしまったという背景からもわかるようにとにかく流通が少ない古銭です。そのため買取価格にはプレミアが付いており、未使用品であれば数十万という高額で取引されることも珍しくありません。