新国立銀行券ってどんな紙幣?高く売れるの?

新国立銀行券は明治時代に発行された国立銀行券の1種で、全部で2種類の額面が発行されました。
このページでは、全2種類の新国立銀行券の買取価格や概要を、画像付きで紹介していきます。
ただし、新国立銀行券は買取相場が高い事から買取の際には相見積もりが必須と言え、状態による買取相場も変動しやすいので先に「おすすめの古銭買取業者」と「正確に新国立銀行券の買取価格を調べる方法」をご紹介します。
新国立銀行券を含めた旧紙幣の買取をお考えの際には是非参考にしてください。
また、他の「額面」や「券種」の旧紙幣(古紙幣)の買取情報は次のページも参考にしてください。
新国立銀行券の買取におけるおすすめ買取業者を紹介
新国立銀行券の買取は優秀な古銭買取業者に依頼をする事で安心に高価買取が実現できます。次のおすすめ買取業者はネットによるWEB査定も対応してもらうことが可能な古銭買取業者なので、気になる新国立銀行券をとりあえず査定してほしい場合にもおすすめです。
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古銭買取福ちゃん
福ちゃんの古銭買取データ早見表 買取価格(古銭) 8.0点 買取価格(記念硬貨) 7.5点 顧客対応(サービス) 8.0点 対応のスピード 7.0点 -
バイセル(旧スピード買取.JP)
バイセルの古銭買取データ早見表 買取価格(古銭) 7.0点 買取価格(記念硬貨) 7.0点 顧客対応(サービス) 6.0点 対応のスピード 8.0点
新国立銀行券の買取相場と概要をまとめて解説
では、今まで発行された新国立銀行券の買取価格となどの情報について、画像付き一覧で説明していきます。
このページで紹介している新国立銀行券の一覧は次の通りです。
新国立銀行券の種類・買取価格一覧
上記の新国立銀行券の名称をクリックするとそこまでジャンプします。
新国立銀行券5円札の買取相場と概要

新国立銀行券5円札の買取価格一覧リスト
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紙幣の名称(種類)未使用美品並品
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かじや5円札未使用10万円~25万円美品4万円~10万円並品2万円~4万円
新国立銀行券1円札の買取相場と概要

新国立銀行券1円札の買取価格一覧リスト
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紙幣の名称(種類)未使用美品並品
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水兵1円札未使用6万円~17万円美品2万円~6万円並品1万円~2万円
動画にまとめていただきました!
新国立銀行券の買取相場や価値について当サイトも参考にし、動画を作成いただきましたのでここでも紹介させていただきます。
新国立銀行券の正確な買取相場を調べる方法

手元にある新国立銀行券の正確な買取相場を調べる方法はとても簡単です
古銭買取業者にメール査定を依頼するだけ
これだけで専門家に新国立銀行券を査定してもらえます。
新国立銀行券含めた古銭は写真があればほぼ確実な査定が可能ですので、問い合わせフォームから写真を添付して送ればすぐに買取相場が明らかになります。
そして、メール査定であれば買取依頼も簡単に断れるのもおすすめなポイントです
新国立銀行券をメール査定の方法やおすすめの業者については次のページも参考にしてください
【新国立銀行券の歴史】どんなお金だった?

「新国立銀行券」とは、1873年から発行されていた「旧国立銀行券」の発行が困難になった事から、1876年に「国立銀行条例」を改正したことで新たに造られた不換紙幣です。
旧国立銀行券はアメリカに印刷の仕事を委託していましたが、新国立銀行券になると外国の会社に任せるのではなく、印刷も含めて全て自国で行われるようになります。
※本来、「旧国立銀行券」と「新国立銀行券」は【国立銀行券】という名称で統一されていますが、「旧国立銀行券」は金との交換が約束された【兌換券】なのに対し、「新国立銀行券」は現在流通している1万円といった紙幣の様に金との交換(※購入でなく交換)ができない不換紙幣ですので、一般的には「旧国立銀行券」と「新国立銀行券」という名称で分けて紹介されています。
金不足により発行された新国立銀行券
当時の世界経済界では金本位制(貨幣価値を金=GOLDの価値を基準とする考え方)の流れになりつつある中、日本もその流れに乗ろうと、貨幣の額面とその価値がしっかりと一致する紙幣「旧国立銀行券」という兌換券を発行します。
しかし、「旧国立銀行券」の発行=「金の準備が必要」という事ですので、またと経たない間に金が不足する事態に陥り、旧国立銀行券の発行が難しくなってしまいました。
このままでは経済に大きな影響が出てしまうので、政府はやむなく「貨幣そのものに価値はないが、政府の信用により一つの正式なお金として扱うことが出来る新国立銀行券(不換紙幣)の発行」に至ったというわけです。
なぜ日本には金が不足していた?
江戸時代の頃から日本国内での金の産出量がどんどん減少していた事に加えて、諸説はありますが江戸時代の末期に開国した事で日本の金が海外に大量に流出された事が原因とも言われています。
金貨が海外に流出する一見として有名なのが「日米修好通商条約」、通称「ハリス条約」です。
ハリス条約がどう影響したのかと言うと、簡潔にいうと世界の金銀交換比率は1:12が一般的なのに対して、日本での金銀交換比率は1:4と設定された、つまりは日本でのみ銀の価値が国際相場より3倍も高く設定されたのです。
これがどういう事を意味するか例えますと、海外から1枚の銀を日本に持ちこみ、日本で金と両替して、再度海外で金と銀と両替すると、銀が3枚に増えます。
つまり、海外の銀と日本の金の両替を繰り返すだけで、資産が簡単に増やせたというのが「ハリス条約」の内容の一部だったのです。
これと同じ内容の条約が、「イギリス」「フランス」「オランダ」「ロシア」とも結ばれていたので、日本から大量の金が海外に流出する事になったというわけです。
新国立銀行券が発行されたことによる問題点
金不足という大きな原因も関係し新国立銀行券の発行は始まりましたが、旧国立銀行券と違って金貨の交換が不要な事から新国立銀行券は非常に簡単に発行可能な紙幣なのです。
加えて、新国立銀行券の水兵1円が発行開始された1877年には西郷隆盛による西南戦争が勃発による大量の戦費により、経済状況の悪化を補う為にも大量の新国立銀行券の発行に踏み切りました。
その結果として、経済状況の悪化を防ぐ目的で行った新国立銀行券の大量発行でしたが、逆にインフレーションという形で日本の経済界に大きな影響を与える結果となりました。
このようなインフレーションによる混乱を治める為に政府は紙幣整理を急務とし、「兌換銀行券条例」といった様々な法案を制定し、インフレの沈静化を行うようになります。
こうして誕生したのが「日本銀行」であり、これ以降発行される紙幣は現在のように「日本銀行のみが発行する」という形になっていきます。
さて、大量に発行されたはずの新国立銀行券の希少性が高い理由ですが、「兌換銀行券条例」といった様々な法案を制定し、当時の紙幣(国立銀行券)を積極的に回収したことが理由とされています。
大量に回収された事で現存数が少なくなったため、希少価値が上がり、古銭買取における買取価格も高い相場が期待できるというわけなのです。
以上が新国立銀行券についてでした。