日本銀行券B号ってどんな紙幣?高く売れるの?

日本銀行券B号はインフレによって上がった物価に対応するために作られた紙幣で、1000円・500円・100円・50円の4種類が発行されました。
このページでは、全4種類の日本銀行券B号の買取価格や概要を、画像付きで紹介していきます。
ただし、日本銀行券B号は紙幣の色や記番号によっても買取相場が細分化されており、状態による買取相場も変動しやすいので先に「おすすめの古銭買取業者」と「正確に日本銀行券B号の買取価格を調べる方法」をご紹介します。
日本銀行券B号を含めた旧紙幣の買取をお考えの際には是非参考にしてください。
また、他の「額面」や「券種」の旧紙幣(古紙幣)の買取情報はこちらも次のページも参考にしてください。
日本銀行券B号の買取におけるおすすめ買取業者を紹介
日本銀行券B号の買取は優秀な古銭買取業者に依頼をする事で安心に高価買取が実現できます。次のおすすめ買取業者はネットによるWEB査定も対応してもらうことが可能な古銭買取業者なので、気になる日本銀行券B号をとりあえず査定してほしい場合にもおすすめです。
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古銭買取福ちゃん
福ちゃんの古銭買取データ早見表 買取価格(古銭) 8.0点 買取価格(記念硬貨) 7.5点 顧客対応(サービス) 8.0点 対応のスピード 7.0点 -
バイセル(旧スピード買取.JP)
バイセルの古銭買取データ早見表 買取価格(古銭) 7.0点 買取価格(記念硬貨) 7.0点 顧客対応(サービス) 6.0点 対応のスピード 8.0点
日本銀行券B号の買取相場と概要をまとめて解説
では、今まで発行された日本銀行券B号の買取価格となどの情報について、画像付き一覧で説明していきます。
このページで紹介している日本銀行券B号の一覧は次の通りです。
日本銀行券B号の種類・買取価格一覧
上記の日本銀行券B号の名称をクリックするとそこまでジャンプします。
日本銀行券B号1000円札の買取相場と概要

日本銀行券B号1000円札の買取価格一覧リスト
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紙幣の名称未使用美品並品
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アルファベット一桁未使用2000円~4000円美品額面~2000円並品額面通り
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アルファベット二桁未使用額面通り美品額面通り並品額面通り
日本銀行券B号500円札の買取相場と概要

日本銀行券B号500円札の買取価格一覧リスト
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紙幣の名称未使用美品並品
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前期アルファベット一桁未使用額面~1500円美品額面通り並品額面通り
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前期アルファベット二桁未使用額面通り美品額面通り並品額面通り
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後期未使用額面通り美品額面通り並品額面通り
日本銀行券B号100円札の買取相場と概要

日本銀行券B号100円札の買取価格一覧リスト
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紙幣の名称未使用美品並品
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前期アルファベット一桁未使用800円~2000円美品300円~800円並品額面~300円
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前期アルファベット二桁未使用額面~300円美品額面通り並品額面通り
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後期板垣退助100円未使用額面通り美品額面通り並品額面通り
日本銀行券B号50円札の買取相場と概要

日本銀行券B号50円札の買取価格一覧リスト
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紙幣の名称未使用美品並品
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高橋是清50円札未使用800円~1500円美品500円~800円並品200円~500円
動画にまとめていただきました!
日本銀行券B号の買取相場や価値について当サイトも参考にし、動画を作成いただきましたのでここでも紹介させていただきます。
日本銀行券B号の正確な買取相場を調べる方法

手元にある日本銀行券B号の正確な買取相場を調べる方法はとても簡単です
古銭買取業者にメール査定を依頼するだけ
これだけで専門家に日本銀行券B号を査定してもらえます。
日本銀行券B号含めた古銭は写真があればほぼ確実な査定が可能ですので、問い合わせフォームから写真を添付して送ればすぐに買取相場が明らかになります。
そして、メール査定であれば買取依頼も簡単に断れるのもおすすめなポイントです
日本銀行券B号をメール査定の方法やおすすめの業者については次のページも参考にしてください
【日本銀行券B号の歴史】どんなお金だった?

日本銀行券B号は、1950年(昭和25年)頃に発行されていた古紙幣で、額面は「1000円」「500円」「100円」「50円」の4種類が存在しています。
戦後の日本ではハイパーインフレが起こっており、街中にお金が溢れて貨幣の価値は下落、反比例して物価がどんどん上昇していきました。
政府はその後しばらく、当時額面が最も高かった100円紙幣を発行することに追われ、これでもさらに紙幣の供給が間に合わないため、既に廃止となった紙幣にも証紙を貼り付け、「一時的に使用しても良いですよ」と定めたりもしたのでした。
この時代、敗戦後の日本を管理していたGHQも、日本の財政状況に苦心しており、当時デトロイト銀行の頭取を務めていたジョゼフ・ドッジがGHQ経済顧問として来日、インフレを終結させるために「ドッジ・ライン」を実施します。
ドッジ・ラインとは、いわゆる”金融引き締め”政策や、為替レート設定など、国家の総合予算全体に着手するものでした。反比例してデフレが起こってしまったものの、加速し続けていた戦後インフレはようやく収束しました。こうして、少しだけ状態が落ち着くと、ようやく政府は新紙幣の発行に着手することが出来るようになります。
このときに発行された古紙幣が、今回ご紹介の「日本銀行券B号」に該当します。
しかし、戦前の"銭"などの貨幣価値にはもはや戻すことが出来なかったため、より高額な紙幣が必要になり、1950年1月、他の日本銀行券B号に先駆けて、「日本銀行券B号1000円紙幣」が発行されました。
日本銀行券B号の他の額面は、1000円紙幣が発行された1~2年後に発行される運びとなり、1000円や100円の他、「500円」「50円」といった、間を埋める役割を担う額面も登場しました。
実は、今回の「日本銀行券B号」の前に発行されていた「日本銀行券A号」は、この頃、偽造品と思われる物がかなり発見されていたのです。
日本銀行券A号は新円切替に間に合わせるため、急ピッチでの発行が行われた紙幣でしたが、実はどうしても製造が間に合わず、民間業者にも印刷を委託していました。そのため「民間業者が印刷したものなのか」「それとも偽造品なのか」がはっきりしない物が多数あったのです。
そこで、次世代の日本銀行券B号においては、印刷方法や用紙の原材料などにかなりこだわり、ようやく日本銀行券としてふさわしい質を取り戻せたのでした。
日本銀行券B号は紙幣自体の品質も良く、偽造されにくい最新技術が施されていて、信頼性も高い現代的で良質な紙幣でした。そのため、日本銀行券B号100円紙幣の発行で、B号券が出揃うのと同時に、A号券からB号券の移行が一気に進められました。
日本銀行券B号は、一般市民にとっても好意的に受け止められ、特に1000円紙幣、500円紙幣は、印刷技術が向上しC号券が登場する1960年代まで長らく流通し続けることとなりました。
しかし日本銀行券B号100円紙幣においては、後に紙幣の廃止が閣議決定され、1970年代には早くも100円硬貨に移り変わることとなります。また、日本銀行券B号50円紙幣は、発行されてから4年後に50円”硬貨”が登場したため、わずか7年で発行が終了し、その役目を終えてしまいました。