仙台通宝について買取相場など解説します
このページでは次のような流れで仙台通宝について紹介します。
- 仙台通宝の種類と買取相場
- 仙台通宝の買取相場を正確に調べる方法
- 仙台通宝の歴史
当サイトでは仙台通宝以外の穴銭についても買取相場などを解説していて、次のページで一覧で紹介しています。
動画にまとめていただきました!
仙台通宝の買取相場や歴史について当サイトも参考にした動画を作成いただきましたので紹介させていただきます。
仙台通宝の種類と買取相場

まず、基本的な仙台通宝の情報をみていきましょう
仙台通宝の価値と買取価格

仙台通宝の種類について
では、仙台通宝の詳しい買取相場を解説していきますが、まず重要な点として同じ仙台通宝でも書体などの違いによって、価値や買取相場が変わるという点です。
時代の古いお金なので、全ての「銭文」や種類を紹介する事は非常に困難なので、当サイトでは「日本貨幣カタログ」で紹介されている種類の仙台通宝の「銭文」を紹介した上で買取相場をまとめて紹介したいと思います。
- 仙台通宝「子銭」 - 素材が「鉄」でできている
- 仙台通宝「母銭-大様」 - 素材が「銅」で幅が23mm以上
- 仙台通宝「母銭-中様」 - 素材が「銅」で幅が22mm程度
- 仙台通宝「母銭-小様」 - 素材が「銅」で幅が20mm程度

今回紹介した中では仙台通宝「母銭」の価値が非常に高いので、この種類は見分ける事ができた方がよいでしょう。
素材が違うので見分けるポイント自体は簡単ですが、古いお金なので知らないと見分けるのは意外と難しいです。
ただし、サイズを見分けるのは非常に難しく、状態によっても買取相場は変わってきますので仙台通宝の買取相場を一覧で紹介した後に素人でも可能な正確に買取価格を調べる方法も紹介します。
仙台通宝の買取相場リスト
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銭文の種類買取価格
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仙台通宝「子銭」買取価格10円~200円
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仙台通宝「母銭-大様」買取価格20000円~30000円
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仙台通宝「母銭-中様」買取価格15000円~20000円
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仙台通宝「母銭-小様」買取価格8000円~12000円
仙台通宝の買取価格を簡単かつ正確に知る方法

上記の仙台通宝の買取相場リストはあくまでも目安ですので、正確な買取価格を調べる方法もご紹介します。
それは、古銭買取業者にメール査定を依頼する事です。
仙台通宝は写真があればかなり正確な査定が可能ですので、古銭買取業者の問い合わせフォームから写真を添付して送ることで、簡単に買取価値が明らかになります。
実物を見てもらえるメール査定は状態も考慮した古銭の正確な価値を知る為の最善の方法です!
特に、仙台通宝は種類と状態の判断も難しいのでメール査定にて正確な査定をしてもらう事をおすすめします。
そして、メール査定であれば買取は簡単に断れますのでご安心ください。
古銭をメール査定してもらう方法やおすすめの古銭買取業者は次も参考にしてください
仙台通宝買取におけるおすすめ買取業者を紹介
優秀な古銭買取業者に依頼をするだけで、特に手間をかけずにお手軽かつ安心に仙台通宝の高価買取が実現可能です。メール査定にも対応している古銭買取業者なので、穴銭の買取相場を知りたい際にもおすすめな古銭買取業者です!
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古銭買取福ちゃん
福ちゃんの古銭買取データ早見表 買取価格(古銭) 8.0点 買取価格(記念硬貨) 7.5点 顧客対応(サービス) 8.0点 対応のスピード 7.0点 -
バイセル(旧スピード買取.JP)
バイセルの古銭買取データ早見表 買取価格(古銭) 7.0点 買取価格(記念硬貨) 7.0点 顧客対応(サービス) 6.0点 対応のスピード 8.0点
仙台通宝の歴史

江戸幕府は藩ごとの通貨を認めていた時代があります。
主に天明4年(1784年)に起こった天明の大飢饉をきっかけに、いくつかの地方ごとの貨幣(地方貨幣)が認められ、今回解説する「仙台通宝」も、地方貨幣の1つになります。
仙台通宝は江戸時代に仙台藩が作っていた古銭で、天明の大飢饉が起こり、藩が財政難に陥ったことをきっかけに製造されるようになりました。
これまで仙台藩では、”寛永通寳銅銭”、”鉄銭”などの古銭を作ってきた実績があったため、5年という期限付きではありましたが、無事に幕府の許可も得ることが出来、仙台通宝の鋳造に乗り出したのです。
当時の仙台通宝の扱いと歴史
仙台通宝の鋳造数は3億800万枚とも言われ、しかもこれだけの量が仙台藩の領地内に限定されて流通していたのですから、かなりの量を発行していたことが分かります。
これだけ沢山の量を鋳造したものの、材質が悪いために嫌われ、仙台藩ではインフレが起こってしまいました。
しかも、仙台通宝は地方貨幣のため仙台藩内でしか使えないこと、さらに鉄製のためさびやすく、財布や袂をほころびさせてケガをしやすかったこともあり、あまり人気は出ませんでした。
仙台通宝は、発行当初は寛永通宝と同じ1文通用だったのですが、発行されてからわずか3年で1両10貫800文が21貫文となり、価値が半分に下落しました。
幕府の許可は5年ということでしたが、評判の悪さ、そして価値の下落が著しかったことから、仙台通宝は僅か3年半ほどで鋳造停止となってしまった古銭です。
また、仙台通宝の相場が低かったため、当時日本全国で流通していた寛永通宝と混ぜて不正に利用するものも現れました。
そのため、仙台藩内だけで流通しているはずだった仙台通宝が江戸でも見られるようになったため、文化3年(1806年)に幕府はこれを取り締まる触書をだしました。
現在、仙台駄菓子の熊谷屋で、「仙臺鐵銭(せんだいてっせん)」という、仙台通宝を模した落雁も販売されていますが、地元の人にとってはなじみのある貨幣だったのではないでしょうか。
仙台通宝の特徴
仙台通宝の形状は、角を丸めた正方形で、中央に正方形の穴がうがたれていて、角が丸いため「撫角銭」と呼ばれることもあります。
仙台通宝の母銭が動製なのに対して、子銭(通用銭)は鉄製なのですが、これは仙台藩で鉄が豊富に産出されたことに由来します。
そして、仙台通宝の鋳造開始時は幅23mm前後の大型だったのですが、次第に小型化していき、幅23ミリを大様、22ミリを中様、20ミリを小様とよびます。
仙台通宝の発行枚数は約3億800万枚と大量発行があった古銭ですので、希少価値が薄く、買取相場もそれほど高くありません。