神功開宝について買取相場など解説します
このページでは次のような流れで神功開宝について紹介します。
- 神功開宝の種類と買取相場
- 神功開宝の買取相場を正確に調べる方法
- 神功開宝の歴史
当サイトでは神功開宝以外の穴銭についても買取相場などを解説していて、次のページで一覧で紹介しています。
動画にまとめていただきました!
神功開宝の買取相場や歴史について当サイトも参考にした動画を作成いただきましたので紹介させていただきます。
神功開宝の種類と買取相場

まず、基本的な神功開宝の情報をみていきましょう
神功開寳の価値と買取価格

神功開宝の種類について
では、和同開珎の詳しい買取相場を解説していきますが、まず重要な点として同じ神功開宝でも書体などの違いによって、価値や買取相場が変わるという点です。
「神功開寳」の書体にはいくつかの形の違いがあり、それによって種類が細分化されています。神功開宝の書体の差で最もわかりやすいのは、「刀神功」・「力神功」の違いです。
- 刀神功・・・「功」の「力」の部分が「刀」となっている神功開宝です。
- 力神功・・・一般的な神功開宝。「功」は、一般的な「力」になっています。
この「刀神功」・「力神功」も、直径などによって大様・中様・小様と細分化することが出来、例えば刀神功だと、大様の希少価値が最も高くなります。
直径が大きいものほど人気が高く、特に27mmを超えるような大型の神功開宝となると、需要が高くなるため高価買取も期待できます。
時代の古いお金なので、全ての「銭文」や種類を紹介する事は非常に困難なので、当サイトでは「日本貨幣カタログ」で紹介されている種類の神功開宝の「銭文」を紹介した上で買取相場をまとめて紹介したいと思います。
- 神功開宝「長刀(標準戦)」 - 「功」の字の「刀」の巾が広く某が左に湾曲しているように伸びている
- 神功開宝「力功」 - 銭文「功」の右側が「力」になり、「開」は不隷開
- 神功開宝「力功不力」 - 銭文「功」の右側が「刀」になり、「開」は不隷開
- 神功開宝「縮力」 - 「功」の字が小さく「開」は不隷開
- 神功開宝「大様大字」 - 銭径と文字が大きく、「開」の字が隷開
- 神功開宝「中様大字」 - 銭径がやや小さく文字が大きい。「開」の字が隷開
- 神功開宝「側功」 - 「功」の字の「エ」の縦棒が郭と平行で「刀」の字も直線的
- ※「隷開」とは銭文の「開」が隷書体という意味で、「不隷開」とは隷書体ではない「開」の事
今回紹介した中では神功開宝「縮力」の価値が一際高くなっているので、買取業者に撃っても高価買取が十分に期待できるでしょう。
ただし、神功開宝の書体のサイズで判断する必要がある事から、見る人が見れば分かりやすくても素人であれば種類を判断する事はかなり難しいと言えます。
ですので、神功開宝の種類別での買取相場相場一覧リストを紹介した後に、素人でも種類の判断を簡単に行える手段についても紹介します。
神功開宝の買取相場リスト
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銭文の種類買取価格
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神功開宝「長刀(標準戦)」買取価格7000円~20000円
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神功開宝「力功」買取価格8000円~10000円
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神功開宝「力功不力」買取価格10000円~25000円
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神功開宝「縮力」買取価格100000円~200000円
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神功開宝「大様大字」買取価格15000円~30000円
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神功開宝「中様大字」買取価格15000円~25000円
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神功開宝「側功」買取価格10000円~15000円
神功開宝の買取価格を簡単かつ正確に知る方法

上記の神功開宝の買取相場リストはあくまでも目安ですので、正確な買取価格を調べる方法もご紹介します。
それは、古銭買取業者にメール査定を依頼する事です。
神功開宝は写真があればかなり正確な査定が可能ですので、古銭買取業者の問い合わせフォームから写真を添付して送ることで、簡単に買取価値が明らかになります。
実物を見てもらえるメール査定は状態も考慮した古銭の正確な価値を知る為の最善の方法です!
特に、神功開宝は種類と状態の判断も難しいのでメール査定にて正確な査定をしてもらう事をおすすめします。
そして、メール査定であれば買取は簡単に断れますのでご安心ください。
古銭をメール査定してもらう方法やおすすめの古銭買取業者は次も参考にしてください
神功開宝買取におけるおすすめ買取業者を紹介
優秀な古銭買取業者に依頼をするだけで、特に手間をかけずにお手軽かつ安心に神功開宝の高価買取が実現可能です。メール査定にも対応している古銭買取業者なので、穴銭の買取相場を知りたい際にもおすすめな古銭買取業者です!
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古銭買取福ちゃん
福ちゃんの古銭買取データ早見表 買取価格(古銭) 8.0点 買取価格(記念硬貨) 7.5点 顧客対応(サービス) 8.0点 対応のスピード 7.0点 -
バイセル(旧スピード買取.JP)
バイセルの古銭買取データ早見表 買取価格(古銭) 7.0点 買取価格(記念硬貨) 7.0点 顧客対応(サービス) 6.0点 対応のスピード 8.0点
神功開宝の歴史

神功開宝(神功開寳)は、「じんぐうかいほう」あるいは「じんこうかいほう」と読む、3番目に発行された皇朝十二銭です。(皇朝十二銭=奈良時代に発行された貨幣12種のこと)
765年(天平神護元年)に日本で鋳造・発行された穴銭で、当時鋳造されていた万年通宝に替わる貨幣として発行されました。
万年通宝は、当時の権力者である藤原仲麻呂が、自分の権威を世に示すために鋳造させた貨幣でしたが、その藤原仲麻呂は志半ばにして、称徳天皇・弓削道鏡との政権争いに敗れてしまいました。
その結果、新たな権力者となった称徳天皇・弓削道鏡が、自分の権威を示すため、新たな貨幣として神功開宝を作らせたという説が有力になっています。
2016年には、北海道の知床半島沿岸の「チャシコツ岬上遺跡」から神功開宝が発掘されており、皇朝十二銭の発掘では国内最北の記録となりました。
この神功開宝が発掘された「チャシコツ岬上遺跡」とは9世紀の遺跡で、このころ北海道には「オホーツク文化」という独自の文化が栄えていました。
そんな昔に本州と北海道の間で何らかの交流があった証拠の一つと言えるでしょう。