マン島キャット金貨の買取相場と概要

マン島キャット金貨とはイギリス王室属領のマン島から発行されている地金型金貨です。
重さは1,1/2,1/5,1/10,1/25の5種類があり、品位はどれも金999で24金相当に当たります。
図柄は片面にはエリザベス女王の肖像、そしてもう片面には毎年異なる猫の図柄が採用されています。

マン島にはこの島を発祥とする「マンクスキャット」という品種が存在しており、特徴としては尻尾がなく、あってもかなり短いものになります。
突然変異で誕生した尻尾のない猫の遺伝子が、外的要因に左右されづらい島の環境で繁殖し、固定品種となったと言われています。
マン島キャット金貨は発行初年のもの、そして最後の年となった2012年にマンクスキャットが図柄として採用されました。

もう片面にはエリザベス女王の肖像が採用されていますが、これはマン島がイギリス王室属領であることを表しており、他の金貨にもエリザベス女王の肖像は多数採用されています。
しかし2012年銘のマン島キャット金貨は特別で、エリザベス女王の若い頃の肖像と現在の姿の肖像の2つが重ねて描かれています。
2012年がエリザベス女王2世即位60周年の年に当たるため、特別な図柄を採用する運びになり、この図柄が採用されました。

1988年から長きに渡り発行されていたマン島キャット金貨ですが2012年が最終発行となり、全部で24種類が発行されたことになります。
マン島キャット金貨は金貨の他に銀貨やコレクター向けのセットなども発売されていますので、金貨愛好家からはコレクション品としても注目されています。

マン島キャット金貨の買い取り価格ですが、2012年の最終発行のものは人気のため品薄であり、シリーズ最後というプレミアムや元々のキャット金貨の人気に肖り当時は高値で取引されていました。
現在は相場も落ち着いておりだいたい24金相場×重量が買い取り価格となると思いますが、買い取り店の在庫状況によっては少し高値で算出してくれる可能性もあります。
現在の相場では、1オンスのマン島キャット金貨にだいたい13～14万円前後の買い取り価格がつく計算となります。